MEMBER

トークメンバー

S.S /2008年入社

T.Y /2008年入社

T.I /2008年入社

プロジェクト内容

クライアントの要望

大手保険グループのシステム開発会社が、新卒採用サイトを刷新したいとの依頼。既存サイトでは企業の魅力や事業内容が十分に伝わらず、「保険」と「システム開発」の関係を明確に伝える必要があった。デザイン面では、企業ブランドを活かしながらも、従来の採用サイトとは異なる先進的な印象を持たせることが求められた。

プロジェクト概要

クライアントの要望に応じ、デザインとキャッチコピーを軸に提案を実施。多くの競合他社の中から選ばれ、サイト構成やコンテンツの方向性を強化しながら制作を進行。スケジュール管理が課題となる中、チーム全体で連携を図り、調整を重ねながら8月に公開を迎えた。

TOPIC 01
コンセプトの構築:システム開発×保険の新たな表現

T・Y

「大手保険グループ会社のシステム開発をしている会社ということで、従来のシステム開発会社とは違い、“保険” というジャンルでどのようにクリエイティブを結び付けるのか、まずはコンセプトをどう打ち出していくかを考えていく必要がありました。」

S・S

「確かに、単なるIT企業ではなく、保険業界に特化したシステム開発会社ですからね。ただデジタルな雰囲気を打ち出すだけでは、その本質は伝わらない。」

T・Y

「だからこそ、保険が持つ「未来を支える」という側面に着目して、『未来を形づくる』 というコンセプトを提案しました。システム開発が保険という仕組みを支え、それがひいては社会の安定につながるというメッセージを伝えたかったんです。」

T・I

「最初はもう少し柔らかいトーンでデザインしようとも考えたんですが、このコンセプトをより強調するなら、シックで先進性を感じさせる表現が適していると思いました。そこで、カラフルな色を使うのではなく、企業カラーのみで再現し、洗練された印象に仕上げ、コンセプトを視覚的に明確にするため、メインビジュアルを ‘円’ のみに絞りました。」

S・S

「あとから聞いた話ですが、この提案には10社以上の競合がいたみたいです。」

T・Y

「10社以上参加するコンペは中々ないですよね。ただ、システム開発の会社に提案するデザインとしては、かなり攻めたアプローチだったと思います。オーソドックスな「社員の働く姿の写真」や「デジタル風のイラスト」ではなく、保険の概念そのものを視覚的に表現したデザインとコンセプトが評価されたのではないかな。」

T・Y

「受注が決まった後、進行管理はSさんにバトンタッチしました。単に業務を任せるだけではなく、サイト制作の経験を積んでほしいという狙いもありました。」
TOPIC 02
制作の進行と調整:スケジュールと要件のバランス

S・S

「私がこのプロジェクトに関わったのは、提案が通り、制作フェーズに入るタイミングでした。最初の課題は、クライアントとのサイトマップのすり合わせ。新しいサイトの構成がなぜこうなっているのか、既存サイトとどう違うのか、一つひとつ説明しながら、認識を合わせていくことから始まりました。」

T・Y

「クライアントとしては、できるだけ多くのページを一次公開したいという要望があったので、そのスケジュール調整が大変そうでしたね。」

S・S

「正直、かなり難しい調整でした。制作スケジュールを考えると、全ページを一気に公開するのは厳しい。そこで、公開を2段階に分ける方針を立てました。ただ、希望するページ数や内容、デザインをどう調整するか、クライアントには制作工程や必要な時間のイメージがなかったので、そのバランスを取るのが難しかったですね。」

T・Y

「この案件で一番難苦労したのは?」

S・S

「途中でコンテンツが変わったことですね。私は提案フェーズから入っているわけではなかったので、まず企業理解から始める必要がありました。Tさんと相談したり、クライアントとも頻繁にやり取りして、すり合わせを進めました。」

T・I

「デザインの面では、もともと“円”を中心に据えたコンセプトデザインでしたが、新しい要素が追加されると、その一貫性をどう保つかが課題でした。レイアウトのバランスを取りながら、視覚的な統一感を崩さずに調整する必要がありましたね。」

S・S

「取材や撮影も並行して進行していたので、スケジュール調整は本当にギリギリでした。クライアントとのやり取りをしながら、デザイナーやコーダーとも連携を取る。しかも確認業務に膨大な時間がかかる。今まで経験した中でも、最もマルチタスクを求められた案件でしたね。」

T・Y

「でも、最終的には形になったよね。」

S・S

「はい。当初のスケジュールより遅れた部分はありましたが、クオリティを維持しながら進められたのは良かったと思います。」

T・Y

「それができたのは、チーム全体でフォローし合ったからだね。」

S・S

「本当にそうですね。特に最終調整の段階では、チームのサポートなしでは乗り切れなかったと思います。定時超えてまでチェック作業を続けることもありましたし、アルバイトさんにも協力してもらいました。」

T・I

「それぞれがプロとしてイニシアチブを持ち、プランナー側が進行を主導し、デザイナー側がビジュアルをリードする。互いの強みを信頼し合えたからこそ、最終的に良い形に落とし込めたのだと思います。」

S・S

「私もそう思います。チーム全体のサポート、そして、それぞれが自分の役割に責任を持って動いたからこそ、最後までやり切れた案件だと思います」
TOPIC 03
挑戦と学び:個々の成長と今後の展望

T・Y

「このプロジェクトを振り返って、得られたことは?」

S・S

「やっぱり最後に “ありがとうございました” って言われたとき、すごくホッとしました。途中でコンテンツが変わったり、スケジュールの調整に追われたり、本当に大変でしたけど、最終的に無事公開できたことが何より嬉しかったですね。」

T・Y

「確かに、進行管理はかなりタフだったよね。でも、そういう大変な案件をやりきった経験って、次につながるはず。」

S・S

「そうですね。今回は提案フェーズからの参加じゃなかったので、今後は企画の段階から入りたいです。自分でコンセプトを作って、それをクライアントに提案し、最後まで責任を持って進行できるようになりたい。」

T・I

「僕はやっぱり “当たり障りのないデザインに流されない” ってことの大切さを改めて実感しましたね。ウェブサイトって、どうしても写真の力に頼りがちになる。でも、今回はビジュアルそのものに意味を持たせるデザインに挑戦できたし、それが評価されたのが良かった。だからこそ、今後も “ビジュアルアイデア” を大事にして、もっと多くのお客さんを喜ばせるデザインを作っていきたいですね。」

T・Y

「僕自身は、やっぱり “どうしたら会社としてもっとスムーズに案件を回せるか” っていうのが課題だったなと感じる。単純に案件をこなすだけじゃなく、もっとスムーズに進行できる仕組みを整えていく必要があるなと感じましたね。」

T・I

「じゃあ、それぞれ次の目標が見えてきたってことですね。」

T・Y

「チームとしても、個人としても、成長できたプロジェクトだったと思います。」
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