
採用サイトとひとことで言っても、その役割や設計はターゲットや目的によって大きく異なります。
新卒学生に向けた採用サイトと中途採用者向けの採用サイトでは、情報の出し方や導線の設計が異なり、アルバイトやパート採用の場合は、さらに別の視点が必要になります。
本コラムでは、代表的な採用サイトの種類ごとに、その特徴や設計のポイントをまとめました。
採用サイトをこれから作りたい方、あるいはリニューアルを検討している方にとって、「自社にとってどの形が最適か」を考えるヒントになれば幸いです。
新卒採用サイト
新卒採用に関するご相談は、私たちが最も多くいただく案件のひとつです。
新卒採用サイトの最大の特徴は、求人メディア(マイナビやリクナビ)との関係性です。
多くの場合、学生が企業を認知するのはこうした媒体や、合同説明会、大学のキャリアセンターなどのオフライン接点です。
また、エントリーも求人メディアを経由して行われることが一般的です。
つまり、認知とエントリーという採用活動の重要なフェーズが「自社サイトの外」で完結するケースが多く、新卒採用サイトは学生の理解を深め、志望度を高めるための“中間支援メディア”として機能することになります。
企業理解を促す上で意識すべきコンテンツは以下のようなものがあります。
・仕事内容をわかりやすく・正確に伝える
・職場の雰囲気や人間関係を魅力的に見せる
・先輩社員のインタビューを通して、やりがいや働き方のリアルを伝える
また、サイトのデザインや表現方法によって、女子学生や理系学生など特定の層からのエントリーを増やしたり、ミスマッチを防ぐといった応募者の属性コントロールも可能です。
加えて、近年ではInstagramやYouTubeなどのSNSから企業に興味を持つ学生も増加しており、SNS連携を視野に入れた採用広報がより重要になってきています。
新卒採用サイトの制作事例はこちら
中途採用サイト
中途採用市場は売り手優位の状態が続いており、それに伴って採用単価も上昇傾向にあります。
ダイレクトリクルーティングなど新しい手法もありますが、採用コストを抑えながら成果を上げるには、自社採用サイトを活用した“直接応募の導線づくり”が不可欠です。
中途採用サイトでは、認知から応募(エントリー)までを自社サイト内で完結させることが目的となるため、集客とコンバージョンの両面で強い設計が求められます。
【集客施策の一例】
・indeedなどの求人検索エンジンを活用
(※自然流入は競争が激化しているため、原稿設計や広告出稿の工夫が必要)
・Googleのリスティング広告、ディスプレイ広告
・SNS広告(特にビジネス系ターゲット向けにはXやFacebook)
【コンバージョン最大化のポイント】
・仕事内容を簡潔かつ魅力的に伝える
・企業の強みやビジョンを採用目線で整理し、明確に表現する
・応募導線が分かりやすく、スマートフォンでもスムーズに操作できるUI設計にする
特に中途採用は、必要な人材を都度募集するケースが多く、募集要項の更新頻度が高いため、CMSの導入がほぼ必須です。
WordPressやa-blog cmsなどを活用することで、スピーディーに情報を更新でき、運用コストの削減にもつながります。
中途採用サイトの制作事例はこちら
パート・アルバイト採用サイト
パート・アルバイトの求職者が重視するのは、キャリアアップや会社の将来性よりも、「自分にできそうか」「無理なく働けるか」「通いやすいか」といった実生活とのフィット感です。
この層は求人媒体(バイトル、タウンワークなど)やindeedなどを利用して仕事を探すことが多く、エントリーも媒体経由で完結するケースが一般的です。
しかし、検索結果から企業の採用サイトをチェックする人も一定数存在するため、媒体との連携とサイト設計の両方を意識する必要があります。
【重視すべきポイント】
・時給や勤務条件がひと目で分かる構成
・写真や動画で職場の雰囲気を伝える
・難しい表現を避け、親しみやすく、ライトなデザイン
集客施策としては、求人検索エンジン(indeedなど)の最適化や、有料広告の出稿に加え、InstagramやYouTube、TikTokなどのSNS広告も効果的です。
コーポレートサイト(採用特化型)
企業によっては、別途採用サイトを設けず、コーポレートサイト自体を採用広報の中核として活用するケースもあります。
特に中小企業や、事業紹介よりも採用活動を重視している企業においては、コーポレートサイトの主な訪問者が求職者である場合も少なくありません。
この場合は、以下の点に留意して設計します。
・採用関連コンテンツをサイト内で分かりやすく独立させる
・トップページやメニューで採用導線を目立たせる
・会社概要・アクセス・お問い合わせなど、最低限の情報も整備する
求職者が安心感を持てるよう、コーポレートと採用の融合を自然に実現する情報設計が求められます。
採用LP(ランディングページ)
LP(ランディングページ)は、「商品やサービスの紹介を1ページにまとめたWebページ」です。
商品の販売やサービスの申し込みを集めるためによく利用されますが、1職種の大量採用や、採用難の地域・職種におけるターゲット集中施策としても活用されます。
通常の採用サイトよりも情報量は絞られますが、ページ内で応募まで完結させる構成とすることで、スピーディーな応募獲得を目指します。
特にスマートフォンでの閲覧を想定し、シンプルかつストレスのないUI/UX設計が重要です。
【活用のポイント】
・求人の魅力や条件を簡潔に伝える構成
・LPに合わせてWeb広告のターゲティング設計を行う
・広告チャネルはリスティング、ディスプレイ、SNS広告(Instagram、YouTube、TikTokなど)を状況に応じて組み合わせる
しっかりとターゲットを絞った広告出稿とセットで活用することで、高い費用対効果を発揮します。
まとめ
採用サイトは、ターゲットや採用手法によって役割も設計もまったく異なります。
「とりあえず採用サイトを作る」のではなく、誰に・何を・どう伝え、どんな行動を促したいのかを明確にしたうえで設計することが、成果を出すための第一歩です。
今回ご紹介した5つのタイプ別の特性を踏まえて、御社にとって最適な採用サイトの形をぜひ検討してみてください。
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