2024年4月16日

オヤカクとは?企業が知っておきたい保護者対応と内定辞退を防ぐポイント

オヤカクとは?企業が知っておきたい保護者対応と内定辞退を防ぐポイント

このページの要約

オヤカクとは、内定承諾について保護者の意向を確認する取り組みです。新卒採用において保護者の意見が学生の意思決定に影響することもあります。オヤカクの意味や背景、企業ができる保護者への情報提供や対応方法、注意点について解説します。

「オヤカク」という言葉を聞いたことはありますか?
オヤカクは、主に新卒採用において、学生の保護者が内定先への入社に賛成しているかを確認する取り組みです。
学生本人が入社を希望していても、保護者からの反対や不安がきっかけとなり、意思決定に影響することがあります。
そのため企業側も、学生本人だけでなく保護者がどのような点を気にするのかを考え、必要な情報を伝えていくことが大切です。
今回は、オヤカクの意味や背景、企業ができる保護者への対応について解説します。

オヤカクとは?

オヤカクとは、「内定承諾することを保護者(親)が賛成しているか」を内定先の企業が学生や保護者に確認することです。
学生本人に保護者の意向を確認するほか、企業から保護者へ会社案内などを送付し、企業について知ってもらう取り組みなども行われています。
最終的に就職先を決めるのは学生本人ですが、保護者の意見が意思決定に影響するケースもあるため、企業側も保護者を意識した情報提供を行うことがあります。

なぜオヤカクが行われるようになった?

オヤカクが行われる背景のひとつには、保護者の意向によって学生の入社意思が変わる可能性があることが挙げられます。
内定承諾後に保護者から反対され、学生があらためて就職先について考えるケースも考えられます。
企業にとっては、学生だけでなく保護者にも自社について正しく理解してもらうことが、入社に対する不安を減らすことにつながります。

マイナビの調査では、オヤカクを受けたことがある保護者の割合は52.4%となり、保護者の影響力が大きいと企業側が考えていることがわかります。

参考:「マイナビ 2023年度 就職活動に対する保護者の意識調査」マイナビ(2023年)

就職先を決めるとき、保護者の意向はどのくらい影響する?

就職先は学生自身が決めるものですが、その過程で保護者に相談したり、意見を聞いたりする学生もいます。
特に、保護者が知らない企業や業界の場合、「どのような会社なのか」「安心して働けるのか」といった不安を持たれることも考えられます。

マイナビの調査によると、内々定先の企業への入社を反対されたことがある学生は27.7%で、反対された相手は「父親・母親」が最も多く69.9%となっています。
反対されたことのある学生のうち3割が内定辞退したという結果も出ています。
また、内定先決定の際に意見を聞くのは「父親・母親」が61.9%と最も多く、「誰の意見も聞かない」(21.5%)よりも高い割合となっています。
このことからも、就職先を決める際に保護者の意見が影響するケースがあることがわかります。

参考:「マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査(9月)」マイナビ(2021年)
「マイナビ 2023年度 就職活動に対する保護者の意識調査」マイナビ(2023年)

オヤカクで企業ができる保護者への対応

保護者の意見が学生の意思決定に影響する可能性を考えると、企業側も保護者が安心して学生の就職を応援できるような情報提供を考える必要があります。
ただし、企業から積極的に保護者へ連絡することだけがオヤカクではありません。
会社説明会やパンフレット、採用サイトなどを活用し、保護者が企業について知る機会をつくる方法もあります。

保護者向けの会社説明会を実施する

学生と保護者では、企業を見るときに気になる点が異なる場合があります。
そこで、保護者向けの会社説明会を開催し、事業内容や仕事内容、働く環境などを直接説明する方法があります。
学生向けの説明だけでは伝わりにくい企業の安定性や教育体制、福利厚生などについて説明することで、企業への理解を深めてもらう機会になります。
対面だけでなくオンラインで開催すれば、遠方の保護者にも参加してもらいやすくなるでしょう。

会社案内や保護者向け資料を送付する

内定通知書などと一緒に会社案内を送付し、保護者が企業について知る機会をつくる方法もあります。
どのような事業を行っているのか、どのような環境で働くのかなどを分かりやすく伝えることで、企業に対する不安や認識のずれを減らすことにつながります。
一般的な会社案内だけでなく、保護者が気になる情報をまとめたパンフレットや資料を用意するのもよいでしょう。

採用サイトに「保護者向け」のページをつくる

採用サイトに保護者向けのページを設ける方法もあります。
会社概要や事業内容だけでなく、教育・研修制度、福利厚生、働く環境など、保護者が確認したい情報をまとめて掲載できます。
学生から保護者へ採用サイトのURLを共有してもらえば、企業から直接連絡しなくても、保護者自身に必要な情報を確認してもらうことができます。
採用サイトは学生向けの情報発信だけでなく、保護者を含めた周囲の人に企業を理解してもらうためのツールとしても活用できます。

学生が保護者に説明しやすい情報を用意する

企業から保護者へ直接情報を届けるだけでなく、学生本人が保護者に自社について説明しやすい環境を整えることも大切です。
たとえば、採用サイトや会社案内に仕事内容、社員の働き方、研修制度、福利厚生などを分かりやすく掲載しておけば、学生が保護者から質問されたときにも情報を共有しやすくなります。
学生が「この会社で働きたい理由」を周囲に説明できるよう、必要な情報を整理して発信しておきましょう。

オヤカクを行うときの注意点

保護者への情報提供は企業理解を深めてもらうために有効ですが、オヤカクの進め方には注意も必要です。
保護者の了承を得ること自体を目的にするのではなく、学生が納得して就職先を選択できるようサポートするという視点を持ちましょう。

学生本人の意思を尊重する

就職先を最終的に決めるのは学生本人です。
保護者の意向を確認することに重点を置きすぎると、学生が「自分の意思よりも親の意見を重視されている」と感じてしまう可能性があります。
オヤカクを行う場合も、まずは学生本人の意思を尊重したうえで、必要に応じて保護者への情報提供を行うことが大切です。

保護者への過度なアプローチは避ける

保護者との関わり方については、学生によって考え方が異なります。
企業から保護者へ連絡することに抵抗を感じる学生もいる可能性があるため、本人の了承なく積極的にアプローチすることは避けたほうがよいでしょう。
まずは学生に保護者の意向や企業からの情報提供の必要性を確認し、それぞれの状況に合わせて対応することが重要です。

まとめ|オヤカクでは学生と保護者双方への情報提供を意識しよう

学生と保護者では、企業を見る視点や就職先に求める条件が異なる場合があります。
学生本人が入社を希望していても、保護者が企業について十分に知らないことで不安を感じることもあるでしょう。
オヤカクを単に「親の了承を得るための取り組み」と考えるのではなく、学生と保護者双方に自社を理解してもらうための情報提供と捉えることが大切です。
会社説明会やパンフレット、採用サイトなどを活用し、学生が自分の意思で納得して就職先を選べる環境づくりにつなげていきましょう。

オヤカクに関するよくある質問

Q1. オヤカクとは何ですか?
A1. オヤカクとは、学生が内定を承諾することについて保護者が賛成しているか、企業が学生や保護者に確認する取り組みです。保護者への会社案内の送付など、企業理解を深めてもらうための情報提供を含めて行われることもあります。

Q2. オヤカクはどのタイミングで行いますか?
A2. 内定後から内定承諾前後に行われることが考えられます。ただし、一律に行うのではなく、学生本人の意向を確認しながら必要に応じて保護者への情報提供を行うことが大切です。

Q3. 保護者向けにはどのような情報を伝えるとよいですか?
A3. 会社概要や事業内容に加え、仕事内容、教育・研修制度、福利厚生、働く環境など、入社後の働き方をイメージできる情報を伝えるとよいでしょう。会社案内や採用サイトなどを活用し、保護者自身が確認できるようにしておく方法もあります。

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