就活の二極化、採用にはどう影響する?

昨今の就職活動において、二極化が進んでいると言われていることは知っていますか?就職活動の早期化が進み、就職活動の開始時期が早い学生と遅い学生に分かれているのです。このことは、企業の採用活動にどのように影響するのでしょうか。

就活の早期化が進む

就職プロセス調査(2024卒)によると、2023年6月12日時点の内定率(内々定を含む)は80%でした。

就職活動は、卒業年度の6月から選考開始という流れが一般的ですが、6月の時点で既に内定を得ている学生が多く、この割合は年々増加しています。

また、23卒の学生に注目すると、就職確定先から内定を取得した時期は卒業年度の5~6月がピークで、6月までに71.9%の学生が就職確定先から内定を取得しています。22卒の就職活動状況と比べて同時期の割合が増加していることから、就職活動の早期化が進んでいることがわかります。

コロナ禍により採用のオンライン化が進んだことで、選考のスピードが早くなっていることもひとつの要因といえます。

参考:就職プロセス調査(2024年卒)「2023年6月12日時点 内定状況」/就職プロセス調査(2023年卒)「2023年3月度(卒業時点)内定状況」,リクルート 就職みらい研究所

就活が長期化する

早期に内定を出す企業がある一方で、大手企業などは6月以降に内定を出す場合もあるため、早くに内定が出ても第一志望の企業から内定が出るまで就職活動を続ける傾向にあります。

そのため、就職活動の始まりから終わりまでの期間が長期化する学生が多いのです。長期化が進むと、内定者へのフォローも長期化することとなり、企業の採用スケジュールに影響します。

二極化が進んでいく?

就職活動を開始する時期は、➀卒業年度前年の6月以前から、➁卒業年度前年の3月からという学生が大半を占めています。開始時期には下記のような特徴があります。

・卒業年度前年の6月
インターンシップの応募が始まり、仕事研究や自己分析などを進める時期

・卒業年度前年の3月
企業エントリーが開始され、本格的に就職活動が始まる時期

どちらも就職活動を始めるタイミングといえますが、6月以前から始めるか、3月から始めるかでは1年近く差があります。3月以降に始める場合はさらに差が開きます。

23卒の学生に注目すると、就職活動開始時期は卒業年度前年の6月以前からが42.4%と最も多く、半数近くの学生が既に6月以前から動き始めています。早くから就職活動に意識を向けている学生と、スタートが遅れる学生とで二極化が進むことが考えられます。

参考:就職白書2023(リクルート 就職みらい研究所)

採用スケジュールが煩雑化

就職活動の二極化が進むことで、企業の採用スケジュールは煩雑化します。

以下に、25卒と26卒の学生を例として、一般的な採用スケジュールを示しました。こちらを見てわかるように、25卒の採用活動中に26卒の採用活動もスタートします。就職活動の二極化、長期化が進むと、25卒と26卒の採用活動が被る期間が長くなります。

また、就職活動の段階によって学生に対するアプローチの内容が異なります。
就職活動の二極化が進むと、異なる就職活動段階の学生に対して、同時期にアプローチをする必要がでてくるのです。早期から就職活動をスタートさせた学生に対応できるように早めの準備を心がけ、遅れて就職活動をスタートさせた学生に対しても既存のコンテンツなどをうまく活用してアプローチしていきましょう。

まとめ

就職活動の二極化が進むことで、企業は就職活動の早期開始組にも後期開始組にも対応する必要があります。どちらも取りこぼさず採用活動を行うことで、自社に合った人材を見つけられる可能性が高くなるといえるでしょう。学生の動きに注意して採用スケジュールを立てることが重要です。

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