ジョブ型雇用とは?近年注目されている採用形態を解説

最近、ジョブ型雇用やジョブ型インターンシップという言葉を聞くようになりました。「ジョブ型」とはどのような意味があるのでしょうか。今回は、ジョブ型雇用について解説します。

ジョブ型雇用とは

ジョブ型雇用とは、あらかじめ職務内容や勤務時間、勤務地を明確に定めたうえで雇用契約を結ぶ雇用方法のことです。
一方で、採用前に職種や勤務地などを限定せずに会社と雇用契約を結ぶ雇用方法をメンバーシップ型雇用といいます。
即戦力が求められる中途採用ではジョブ型雇用、入社してから育成を図る新卒採用ではメンバーシップ型雇用が主に用いられています。

配属ガチャがなくなる?

配属ガチャという言葉をご存知でしょうか?入社後の配属先を選べず、ガチャガチャのように回してみないと分からないという状態を指します。
メンバーシップ型雇用では入社後に配属先が決まるため、自分のやりたい仕事ができる部署ではなかったり想像していた職場環境と異なる場合があります。このような不安から、配属ガチャという言葉が生まれました。
ジョブ型雇用ではあらかじめ雇用内容が決まっているため、配属ガチャといわれる状況が起こりにくくなります。

ジョブ型雇用はなぜ注目されるようになったのか

テレワークの普及

コロナ禍によりテレワークが普及した結果、人事評価が難しいという課題があがりました。ジョブ型雇用ではその人の職務や成果によって評価するため、テレワークにおいて評価基準がわかりやすいという利点があります。

働き方の変化

今までは、新卒で入社した企業に定年まで働くという働き方が一般的でした。しかし昨今では、スキルアップのために転職したり、フリーランスとして働くという働き方も浸透しています。そのため、従来のメンバーシップ型雇用に縛られる必要がなくなったのです。

応募数の確保

配属ガチャを避けたかったり、職務内容を決めたうえでキャリア形成を見据えているなど、ジョブ型雇用を好む求職者も一定数います。そうした求職者に向けて、ジョブ型雇用は応募数の確保に有効であるといえます。

メリット

ミスマッチが起きにくい

ジョブ型雇用では、求職者が職務内容などに納得したうえで応募するため、入社後のミスマッチが起こりにくくなります。

即戦力・専門性の高い人材を獲得しやすい

職務内容を定めたうえで募集をかけるため、その職務内容に精通した人材の応募が見込めます。そのため、即戦力として期待できる人材や専門性の高い人材を獲得できる可能性が高まります。

デメリット

異動や転勤による配置転換ができない

ジョブ型雇用は、あらかじめ決められた職務内容で雇用契約を結ぶため、基本的には配置転換ができません。異動によって企業内の人員不足に対応したり、ジョブローテーションを行うことができなくなります。

ゼネラリストを育成しにくい

メンバーシップ型雇用では、ポテンシャルや適性によって配属先を柔軟に変えたり、定期的な異動で会社の様々な職務を経験する機会を設けることができますが、ジョブ型雇用ではそのような配置転換がしにくくなります。将来的にマネジメントを行う人材を育成しにくいため、会社の安定性に影響する可能性があります。

まとめ

ジョブ型雇用は、職務内容に求職者が納得したうえで応募するため、ミスマッチが起こりにくいことがメリットです。一方で、配置転換ができないため柔軟性に欠けるというデメリットも起こります。会社の規模や求める人材、今後の運営計画も踏まえてジョブ型雇用を活用するか検討するといいでしょう。

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