Indeedに対応した採用サイトを作る方法とは?

一般的が知名度もずいぶん上がり、求人媒体として大きな影響力を持つようになったIndeed。
弊社は採用サイトを多く制作しているので、お客様から「Indeedを最大限活用できる採用サイト」をご依頼いただくことも多々あります。
しかし、何も考えずに採用サイトを作っても、効果が出ないどころか、掲載すらされない可能性があります。
Indeedの仕様をしっかりと理解して最大限に活用できる採用サイトを作りましょう。

1.Indeedとは

一言で言うと、Indeedは求人に特化した検索エンジンです。
求人情報だけを扱うGoogleをイメージしていただくのが最も近いと思います。
検索エンジンである、という点が他の求人媒体との大きな違いです。

2.Indeedに求人を掲載する方法

Indeedには求人を掲載する方法が主に3つあります。

直接投稿

Indeedのアカウントを取得し、管理画面から直接求人を投稿する方法です。
無料で求人を掲載できますが、1件1件管理画面で投稿しなければならず、求人数が多かったり、他の求人媒体も活用している場合は、管理に手間がかかってしまいます。

クローリング

Indeedは検索エンジンなので、クローラーがネット上の求人を自動的に探し出し、その求人を掲載するという仕組みを持っています。
このあたりはGoogleなどの検索エンジンと同じです。
ただ、GoogleなどはあらゆるWebページをインデックスしますが、Indeedがインデックスするのは求人情報が掲載されたWebページだけです。
また、職種や勤務地、給与、仕事内容など、求人情報をインデックスするためには、Webページ(募集要項)がIndeedのクローリング仕様にあっていなければいけません。
Indeedのクローリング仕様にあった採用サイトであれば、求人情報の更新、追加、削除などの変更をIndeedが自動的に見つけて、Indeed上の求人情報を書き換えてくれます。

XMLフィード

XMLと呼ばれる形式で求人情報をIndeedに送信する方法もあります。
ただ、基本的には非常に求人数が多い場合にのみ使用される方法なので、あまり一般的ではありません。
店舗を全国展開しているような企業であれば非常に有効な方法です。
また、Indeedの有料広告を取り扱う広告代理店がクライアントの求人を運用するのに用いられることもあります。

3.採用サイトをIndeedに対応させるメリット

ここから先は、Indeedのクローリングに採用サイトを対応させるメリットや、採用サイトに求められる仕様についてご説明します。

採用サイト、具体的には募集要項のページがIndeedに対応した作りになっていると、主に以下の様なメリットがあります。

  • Indeedのクローラーが自動的に募集要項をインデックスして、Indeed上に求人情報を掲載してくれる。
  • 一度Indeedに読み込まれた採用サイトであれば、Indeedのクローラーが一日数回確認を行い、自動的に求人の更新、追加、削除などの変更をIndeed上の求人にも反映してくれる。
  • 採用サイトから読み込まれてIndeedに掲載されている求人は、その募集要項ページにリンクされるので、自社採用サイトからのエントリーが増える。
  • Indeed→自社採用サイト→エントリーという流れを作ることで、他の求人媒体にかけているコストを下げられる。

現在、有料求人媒体のほとんどは、そこに掲載されている求人がIndeedにも掲載されています。
有料求人媒体に求人を出稿すれば、結果的にはIndeedに掲載されている状態になりますが、そこには余分な採用コストがかかってしまっています。
採用サイトをIndeedに対応した作りにすることで、このコストをカットできるのです。

4.Indeedのクローリング仕様

Indeedのクローリングによる求人掲載には、採用サイトが対応しなければならない仕様があります。
ここでは主なクローリング仕様をご紹介します。
※他にもいくつかあるのですが、ここでは最も重要な仕様のみにとどめます。

1求人=1URL

まず、1つの求人(募集要項)が1つのURLを有している必要があります。
例えば、1つの募集要項に複数の職種や勤務地が併記されている募集要項をよく見かけますが、これは正しくIndeedに読み込まれません。
読み込まれたとしても、1番上にかかれている職種や勤務地のみがIndeedに掲載され、残りの職種や勤務地は掲載されないことがあります。

1求人=1職種、1勤務地

これはAとも関連しますが、Indeedでは職種と勤務地が違っていれば、それぞれ別の求人として扱われます。
例えば、勤務地が1つでも職種が5つあれば、これは5つの求人があるということになります。
さらに、1つの求人は1つのURLを持っていなければならないので、この場合は5つの求人を別々に掲載する必要があるということです。

自社採用サイト上からエントリーができる

求職者が採用サイト上からエントリーできる状態になっていないと、Indeedには掲載されません。
例えば、募集要項から他の求人媒体にリンクしてエントリーしてもらうような作りの場合はNGです。
採用サイトにエントリーフォームを設け、そこからエントリーしてもらうのが良い方法ですが、電話応募や書類送付でもOKです。

スマートフォン対応

これは求職者がスマートフォンを使用している場合に関係してきます。
Indeedは読み込んだ採用サイト(募集要項)がスマートフォンに対応していない場合、スマートフォン版のIndeedにはその求人を掲載しません。
今では多くの求職者がスマートフォンを使って求人を探しますが、採用サイトがスマホ対応できていないと、これらのスマホユーザーである求職者はIndeedから流入しないということになります。

5.Indeedに対応した採用サイトの必須仕様

ここまででご紹介したIndeedのクローリング仕様に対応するために、採用サイトには以下の様な仕様が求められます。

CMSで管理された求人一覧と募集要項ページ

Indeedの仕様に併せて募集要項を作ると、「職種の数×勤務地の数」だけの求人ページを管理していくことになります。
どうしても求人件数が増えるので、簡単に求人を更新できるようCMS(コンテンツ マネジメント システム)が必要になります。

エントリーフォーム

Indeedへの掲載には自社採用サイトからエントリーできる必要があるので、エントリーフォームが必要です。
電話応募や書類送付でも構いませんが、24時間受け付けられて、求職者の手間が少ないエントリーフォームは必須でしょう。

スマートフォン対応

前述の通り、スマートフォンに対応していないと、スマートフォン版のIndeedに求人が掲載されないので、大きな機会損失になります。
また、今では多くの求職者がスマートフォンで求人を探すので、Indeedを考慮しなくてもスマートフォンへの対応は必須といえます。

なお、これらの仕様はIndeedのクローリングに対応させることを目的にしない場合でも、採用サイトの管理を容易にし、また、サイト上での求職者の離脱を防ぐ効果が期待できます。
採用サイトの構築やリニューアルを検討しているのであれば、確実に対応しておきたいところです。

6.Indeedからの流入をエントリーにつなげられる採用サイトとは

採用サイトがIndeedに対応しても、それだけで大きな効果が期待できるわけではありません。
Indeedには無数の求人が掲載されているので、それらの中から選んで貰う必要がありますし、Indeedから流入した求職者に実際にエントリーしてもらわなくてはいけません。
会社や仕事内容が魅力的であることはもちろんのこと、実際に採用サイトでそのように見えなければいけません。

また、抑えておく必要があるポイントとして、Indeedから来る求職者にとっては募集要項ページがランディングページ(入口ページ)になるということがあります。
これはその他の経路で来る求職者とは逆になります。
ランディングページとなる募集要項ページでいかに離脱を減らすか、また、会社や仕事を魅力的に見せるかが、Indeed経由のエントリー率を上げる上で重要です。
これらの具体的なテクニックについては次の機会にご紹介いたします。