「Google しごと検索」での”雇用形態”の扱われ方を調べてみた

2019年1月23日、「Google しごと検索」が日本でもリリースされましたが、採用サイトを制作する弊社のような制作会社にとっては、求人情報の構造化データがどのように扱われるかが非常に気になるところです。

特に構造化データの「employmentType(雇用形態)」でマークアップされる情報については、日本においてGoogleがどう解釈するのかが気がかりでした。
なぜなら日本語の単語とそれが英訳された場合の単語では、それぞれの国においてその単語が意味する実態に微妙にズレがあるからです。
中でも法規制や実態が日本とアメリカで大きく違う”派遣社員”の扱いはどのようになっているのか、少しだけ調べてみました。

 

「employmentType」の値

「employmentType」の値は、8種類あり、複数指定することもできます。

  • “FULL_TIME”
  • “PART_TIME”
  • “CONTRACTOR”
  • “TEMPORARY”
  • “INTERN”
  • “VOLUNTEER”
  • “PER_DIEM”
  • “OTHER”

【参考】構造化データタイプの定義|しごと検索|Google検索

 

これらを一般的な日本語に訳すと以下のようになります。

  • “FULL_TIME”=正社員、フルタイム
  • “PART_TIME”=パートタイム、アルバイト
  • “CONTRACTOR”=契約社員
  • “TEMPORARY”=派遣社員
  • “INTERN”=インターン
  • “VOLUNTEER”=ボランティア
  • “PER_DIEM”=日雇い
  • “OTHER”=その他

 

しかし、アメリカにおける”CONTRACTOR”の雇用形態は、実際には日本の派遣社員に近い場合がありますし、”TEMPORARY”は派遣社員というより、ごく短期の一時的な仕事を指すことがあるようです。
また、”FULL_TIME”に関しても正社員というよりは、1日8時間、週40時間働くことを指す意味合いが強いようです。

 

「Google しごと検索」における”雇用形態”の扱い

例えば、以下の画像にある求人は、「形態」で”フルタイム”のみに絞り込んだ状態で表示されていますが、「employmentType」の値は”TEMPORARY”が設定されています。
また、「形態」の絞り込み検索の選択肢は、いまのところ”すべて”、”フルタイム”、”パートタイム”、”契約社員”、”インターン”しかなく、”派遣社員”という選択肢は存在しません。

 

なお、米「Google for Jobs」ではどうなっているかというと、日本の「Google しごと検索」と同様に、「Type(雇用形態)」の選択肢は”All”、”Full-time”、”Part-time”、”Internship”、”Contractor”のみで、日本では派遣社員と訳される”Temporary”は存在しません。※以下の画像を参照。
また、米「Google for Jobs」では、そもそも「employmentType」に”TEMPORARY”が設定されている求人が少ないようで、探した限りでは見つけることができませんでした。

 

まとめ

さて、少しふわっとした内容になってしまいましたが、「Google しごと検索」で”フルタイム”と分類されている求人については、文字通りフルタイムの仕事を指しており、そこには正社員だけでなく派遣社員も含まれることは間違いないようです。
また気になることがあれば調べてみたいと思います。